今週のお題「最近見た映画」
久しぶりの映画館での映画は、「浅田家!」を観てきました。
事前に小説も読んでいたので、内容は知っていましたが、とにかく温かい映画でした。
演技や演出に余白はあるんだけど、その余白に無駄がなく、心地よい。
(その余白が苦手と思う人は小説を読むとある程度埋めてくれます)
写真には写真を撮る人は写らない、という当たり前のことが、すごく大きな意味を持っていました。
写らないけれど、思いはその写真の中にある。
写真だけではなく、この映画も、撮る人は全く映っていないけれど、そこに込められた強い思いを感じることができる。
この写真、かっこいいな〜と思えるのは、かっこいいその方をさらに素敵に写してくださる方がいるから。
この映画を見てから、そんなことをより考えるようになりました。
なので、私は小説でも映画でも莉子ちゃんが絡むシーンが一番心に残っています。
お父さんが写真に写っていないのは、いつも家族を写してくれていたから…
私の家族も、そうでした。
そして、ニノ演じる政志が、莉子ちゃんのお父さんの時計をつけて、カメラを構える、その姿が、映画のビジュアルポスターになってるんだな、と気づいてから、このポスターを見るだけで感動がよみがえって泣きそうになります。。
あとはとにかくキャストの皆さんの演技が素敵すぎて…個人的には北村有起哉さんが強烈に印象に残っています。
家族の温かさと、写真の力、そして東日本大震災。色んな要素がバランスよくストーリーに落とし込まれていました。
震災で見つかった写真の返却作業が今も行われていることを、この映画で初めて知りました。
これからも、心に留めておこうと思いました。
パンフレットは写真集みたいでこれには驚いた!劇中の写真をじっくり楽しむことができて、とても贅沢な気持ちにさせてもらいました。
ちなみに小説を読んでから映画を見た人にわかるサプライズには、バッチリ笑わせてもらいました。笑
何度でも観たい、そんな作品です。